フレーベル教育とは?幼稚園の原点からその魅力まで

保育

はじめに

フレーベル教育とは何か

世界で初めて幼稚園を創設したドイツの教育者フリードリヒ・フレーベルが提唱した教育方法です

フレーベル教育ってどんな教育?

フレーベルは、幼児期の遊びが人間の発達に欠かせないものだと考え、遊び中心の幼児教育の大切さを訴えました。彼は、幼児が自ら想像し、創造し、自然や社会と関わることで、生きるために必要なさまざまな能力を身につけると主張しました。

 フレーベル教育の発祥とその特徴

フレーベル教育の発祥は、1839年にフレーベルが幼児教育の指導者を育成するための機関として「遊びと作業の教習所」を創設したことに始まります。翌年にはその施設をKindergarten(幼稚園)と改名しました。この言葉は、子どもたちが成長するための庭という意味で、フレーベルが造語したものです。

 フレーベル教育の教育遊具や歌遊びなどの例

フレーベル教育では、恩物(おんぶつ)と呼ばれる教育遊具が使われています。恩物は第1~第20までの体系化された教材であり、第1~第6までは球体・立方体・円柱の形をした今でいう積み木のような形状をしています。第7~第10では色板・棒・環・粒という細かな構成となり、第11以降は手技工作に適した折り紙や粘土などで展開されます。

恩物を使った遊びは1から2、2から3へと子どもの発達に合わせて進んでいき、数が増えるごとに構造が複雑になります。手先の細かな動きも徐々に求められるようになり、遊びを通じて自発性や創造性、集中力が養われます。数学的な感性や美的感覚も磨かれますよ。

歌遊びは、フレーベル自身が作詞・作曲した「母の歌と愛撫の歌」という本に収録されている歌です。この本には50曲以上の歌があり、それぞれに子どもたちが楽しく歌いながら身体や心を鍛えることができる遊びが付随しています。

歌遊びの例としては、以下のようなものがあります²。

– 「お手玉」:お手玉を使ってリズム感や協調性を育む歌遊び。お手玉を投げたり受けたりしながら歌う。
– 「ひよこ」:ひよこの鳴き声や動きを真似して表現力や感性を育む歌遊び。ひよこになりきって歌う。
– 「お花畑」:花や蝶などの自然の姿を想像して創造力や観察力を育む歌遊び。花や蝶になりきって歌う。
– 「お月さま」:夜空の月や星を眺めて空想力や感動力を育む歌遊び。月や星に話しかけながら歌う。

フレーベル教育が根付き、浸透していった理由は?

フレーベル教育は、子どもたちの自主性や創造性を尊重し、自然や社会とのつながりを重視することで、当時の伝統的な教育に対する新しい視点を提供しました。

フレーベル教育の普及活動と国際的な広がり

フレーベル教育は、幼稚園だけでなく、家庭や地域でも実践できるように、「母の歌と愛撫の歌」という本を出版したり、母親や保護者向けの講習会を開催したりしました。
フレーベル教育は、ドイツだけでなく、ヨーロッパやアメリカなど世界各地に広まりました。

 フレーベル教育の日本での受容と展開

日本では1876年に東京女子師範学校(現在のお茶の水女子大学)付属幼稚園が日本初のフレーベル教育を実践する幼稚園として開設され

まとめ

以上が、フレーベル教育の発祥とその教育が根付き、浸透していった理由についての簡単な説明です。フレーベル教育は幼児期の遊びが発達にかかせない要素であることを主張し、世界的に幼児観を変えた古くからある教育です。その影響が日本の保育にもあります。

現代はフレーベル教育を輸入して実践し続けている園もあれば、恩物を取り入れている園もあります。

また恩物については詳しく書いてみたいと思います。

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