新生児の原始反射　探る赤ちゃんの神秘的な世界

新生児が生まれると、様々な動作や反応が観察されます。これらの動作は生まれつきの反射的な動作であり、生存や成長に必要な機能を担っています。以下は、いくつかの代表的な原始反射です。

モロー反射は、新生児が突然の刺激に反応する反射です。赤ちゃんは急に落ちる感じや音を聞いたとき、両腕を開いて広げ、指を広げた状態で反応します。この反射は、赤ちゃんが危険から身を守るための反応とされています。

歩行反射は、新生児が立つ動作を模倣する反射です。足の裏に触れる刺激を与えると、赤ちゃんは歩く動作をするような足の動きをします。この反射は生後数週間から数か月までの間に消失します。

把握反射は、赤ちゃんが物を触る際に手を握りしめる反射です。指を触れたり、手掌を刺激したりすると、赤ちゃんはしっかりと物をつかむような動きをします。この反射は生後3か月頃まで続きます。

飛び込み反射は、赤ちゃんが突然の音に驚く反射です。例えば、手を叩いたり、急に大きな声を出したりすると、赤ちゃんは驚いて手足を突っ込むような動作をします。

この反射では、赤ちゃんの頭を一方に傾けると、その反対側の手足が伸び、同じ側の手足が曲がります。この反射は生後2か月から4か月頃に現れ、消失します。

バビンスキー反射は、足の裏を刺激すると、親指以外の指が反応して伸びる反射です。通常、この反射は生後4か月頃までに消失します。バビンスキー反射が生後4か月後も見られる場合、医師に相談が必要です。

この反射は、新生児が前屈姿勢を取るときに現れます。頭が前方に傾くと、腕と脚が反対方向に曲がります。この反射は生後2か月から4か月頃に見られ、その後は消失します。