「メタ認知」言葉にすると文言がカッコよく、使ってみたくなる人も多数いるのではないでしょうか。でも、本当に意味を理解しているのか、私も毎度疑念を持ってしまいます。
メタ認知とは、自分自身の認知活動を認知することを指します。例えば、自分が何を考えているか、何を覚えているか、何を理解しているかなどを自分で認識することができます。メタ認知は、学習や問題解決に役立つことが知られています。
メタ認知には、「メタ認知的活動」と「メタ認知的知識」の2つの種類があります。メタ認知的活動は、「メタ認知的モニタリング」と「メタ認知的コントロール」に分けられます。一方、メタ認知的知識は、「個人認知特性についての理解」「認知課題についての理解」「認知方略についての理解」に分けられます。
もう少しわかりやすく説明します。
メタ認知が働いているコミュニケーションの場面としては、自分自身の発言を客観的に見ることができることが挙げられます。例えば、自分が何を言っているか、相手にどう伝わっているか、相手がどう反応しているかなどを自分で認識することができます。その結果、自分の発言を修正したり、相手の反応に合わせたりすることができます。
メタ認知の中核的な要素は、自己認識です。これは、自分自身の認知プロセスや思考を認識し理解する能力を指します。自己認識には、自己評価(自己評価を通じて自分自身を理解すること)と自己モニタリング(認知プロセスを監視し、評価すること)が含まれます。
メタ認知は、効果的な学習戦略の選択と適用にも関連しています。個々の認知タスクに対して、どのような学習戦略を選ぶべきかを判断し、調整する能力は、学習の成功に大きな影響を与えます。
メタ認知はまた、認知課題の進行状況を監視することにも関連しています。これにより、タスクの難易度を評価し、必要に応じて戦略やアプローチを調整することが可能です。
メタ認知は、個人が自己認識と学習戦略の調整を通じて認知能力を向上させる手段でもあります。メタ認知の強化は、効果的な学習と問題解決に役立ちます。
自分自身を客観的に見ることができるようになるために、自己分析を行うこと。
自分自身の感情や思考を記録することで、自分自身を客観的に見ることができるようになる。
瞑想やセルフモニタリング、コーチングなどのトレーニングを行うこと。
これらの方法を実践することで、メタ認知能力を向上させることができます。ただし、メタ認知能力は習慣化することが大切です。継続的にトレーニングを行い、自分自身を客観的に見る習慣を身につけましょう。
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